IKEDAKO PAX

九州最大の面積で、国立公園にも指定されている池田湖は、指宿市にとって全国的に誇れる場所であると考えます。荘厳な佇まいで静かに広がる湖の姿に、パクス(ラテン語:Pax)というローマ神話に登場する平和と秩序の女神のイメージを重ねました。パクスという響きは、そのまま英語のパーク(Park:公園)も連想させて、池田湖観光施設公園が、色々な要素を持った公園施設であることも表します。子供からお年寄りまで覚えやすく分かりやすい名称で、とても親しみのわく印象を与えてくれる、IKEDAKO PAX(いけだ湖パクス)に致しました。

池田湖について

市の中央部に位置する池田湖は、直径約3.5㎞、周囲約15㎞、最深233mのカルデラ湖で、九州最大の湖として規模を誇ります。美しい自然景観を有しており、湖畔には四季の花々が咲き乱れ、数多くの優れた歴史遺産も点在する、指宿の重要な観光資源となります。昭和4年の観測では、透明度26.8mと世界第7位の透明度を誇っていましたが、その後生活雑排水の流入により、赤潮が発生した経験があります。その現状を踏まえ、県が策定した池田湖水質環境管理計画に基づき、池田湖水質環境保全対策協議会や県等の関係機関と連携して窒素、りん等の汚濁物質の削減対策を推進しています。また、池田湖は「おおうなぎ郡せい地」として市の天然記念物にも指定しされており、体長2mを超すオオウナギが生息しているといわれています。湖畔沿いには、馬頭観音や刻み地蔵等の史跡が数多く点在するとともに、池田湖にまつわる池王明神や名馬池月伝説が伝わる神秘漂う湖です。池田湖は年間を通して多くの市民や観光客で賑わい、湖畔には四季を通して色とりどりの花々が咲き乱れ、特に12月下旬から2月中旬にかけて見られる菜の花は、一足早い春の訪れを告げる指宿の風物詩となっています。さらに、湖畔沿いは全国で最も早く開催される市民マラソン大会としてランナーに親しまれている、いぶすき菜の花マラソン大会のコースとなっています。また、1961年頃より池田湖には巨大水棲生物が存在していると噂され、ネス湖の未確認生物ネッシーになぞらえて「イッシー」と呼ばれていた。